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編集後記 [2009年7月1日(第96号)]

◎北朝鮮の核問題は、国連決議による船舶の貨物検査にまで発展し、世界の注目を集めている。わが国においては、戦前の植民地政策の諸問題、逆に戦後の拉致問題、加害と被害という思いが絡み合い、真の解決への道のりは困難を極めている。このような複雑な国民感情が輻輳する中、大松・山本氏には、仏教徒・念仏者としての一視点を提示していただいた。

◎また、宗教に深い係わりのある問題で、いよいよ実施に移される裁判員制度の問題については、尾方氏より貴重な内容のご寄稿をいただいた。

◎同じく宗教と直接の係りをもった臓器移植問題は、短期間の審議の末、「脳死を死とする」法案が衆院で可決された。臓器移植を待つ人の立場に立てば、この法案成立は喜ばしいことだろうが、一方、臓器をパーツと考える人命軽視の風潮、また「人のいのちも金次第」という拝金主義の蔓延等々も懸念される。

◎朝日新聞に「移植推進派にとって参院は『鬼門』。移植に慎重な宗教団体などと関係が深い議員が多く、九七年も衆院で可決された『脳死は人の死』とする法案を修正可決した経緯がある」とあるが、参院での慎重審議を願っている。

◎諸問題に対する皆様のご寄稿をお待ちします。(藤岡)

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