編集後記

●自衛隊の海外展開を可能とした安全保障関連法が参院本会議で可決されて一年が経過した。「抑止力強化」が法整備の大義だったけれど北朝鮮は核開発を続行させているし、中国の動きも以前と変わりはない。そして日本では誰もその「大義」と言われたものを検証しようともしない。大義とは口実なのだろうか。そして近現代において戦争が始まる大義はいつも「自衛」。そこに真宗教団が関わってきた具体的な歴史を山本先生にお願いしました。
●今回の熊本地震。梅雨の頃から繰り返された「ボランティアが不足しています」とのアナウンスを聞くたびに政府・行政のボランティア依存体質を感じていた。災害復興を果たさねばならないのは誰なのだろうか？（藤岡崇史）