編集後記 [2004年4月1日号(第75号)]
◎イラクでの戦争が勃発して、一年が経過しました。政府は復興支援という名目で自衛隊をイラクへ派遣しましたが、今後更なる「派兵」へとのエスカレートが懸念されます。
◎開戦一年目に当たる彼岸会の中日、私は「非戦・平和を願う真宗者の会・熊本」の一会員として、熊本市下通町での「辻説法」に参加しました。かってわが教団は、戦時教学といわれる教学を編み出し、戦争に協力してきましたが、私たちは今、当時と同じ深刻な状況に立っていると思われてなりません。
◎去る一月、真宗遺族会他三団体は、総局に対し、宗門の褒章制度改訂の要望書を提出しました。
◎近年、政府・与党は、自衛隊員が今回のイラク派遣のような任務を「誇りをもって遂行出来る」ように、栄転制度を改革し、新たな戦死を国家が賛美するシステムを策定しました。一方、宗門の褒章制度は国家の栄典制度と一体化しているため、万一戦死者が出て、国の叙勲をうけ、そして宗門に申請をすれば、「社会に対する功労、他の模範となる善行」として対応がなされる訳です。
◎これらの問題が、杞憂に過ぎない状況で終結すればよいのですが・・。
◎公開講座のご聴講をお待ちしています。〈崇信〉
コメント 0