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時代が要望する教化センターの内容を問う 禿 浩道 [2002年4月1日号(第67号)]

 本年2月28日 布教団第一・第二支部 合同布教大会が熊本別院本堂で開催された。約200名の聴聞者は『七高僧を親鸞聖人に聞く』を終始なごやかに真摯に聞き入った。

 主催者からアンケートの報告があった。その中の注目したい一つの意見を紹介し教区内ご一同のご意見を広くこの「こだま」紙上で公論して頂きたいと存じます。

 アンケートへの応答
 若い先生方のすばらしいお話しを聞かせて頂きましたが、駐車場の案内、又駐車場がせまいので多くの人を誘いたいが誘えない。交通の便が悪い所は車で来るしかない。(門信徒)というご意見があった。

 このご意見は御法義を繁盛させる上に於いて大切なポイントをおさえたものでありましょう。駐車場の心配なく法友を心おきなく誘える体制が別院の必要最低条件ではないでしょうか。教区の法義繁盛発展をはかる中の一つとして、これを整える事も教区にとって大きな大切な課題ではないでしょうか。

 この課題を乗り越えるには時期と教区内の意気込みの熟するのを俟たねばなりますまい。時期としては宗祖750回会の大法要を待ち受ける体制作りを考える今日この頃です。今教区の取り組むべき課題の一つとしてこれを掲げ、考える資料を提供し教区構成員御一同の御意見を募りたいと存じます。

 昭和39年9月21日付け、熊本日日新聞に『本願寺別院は要らぬ』「50ヶ寺が脱退を決定」との見出しで大きく報道された問題に対し、翌年2月25日付け本願寺新報に『総局・離脱寺院へ最後の呼びかけ』という見出しで書かれた記事に小見出しで「別院設立はなぜ必要か 教化センターは時代の要望」と説得の記事が載せられていた。

 これらの離脱側の主張と総局側の主張の問題点が、44年経過した今、どう解決されているか点検してみる必要がありましょう。

 先ず「教化センターは時代の要望」という点に関して「本願寺会館」に建て替えられて来ている点は一応の評価は出来るであろう。しかしながら、前記アンケートの御意見のように手狭な駐車場では時代の要望を満たしてはいない。まして本願寺会館と別院本堂での催しが重なった時等は尚更その機能は麻痺状態となる。この現状を総局は認識して居るだろうか?

 今は別院として先日のような布教大会も開催されている。しかしその実情は総局が離脱した寺院に対し説得した機能をアンケートに示されように未だ果たせないでいる。44年が経過した今、未だこのような状態である。総局に於いては説得したとおりの機能がはたせるように別院の機能を整える義務がある。

 離脱寺院を切り捨てておいて説得した内容は未だ果していないのでは説得は言葉だけだったのかの非難をあびても仕方ないのではあるまいか。

 総局側が採った決着は、離脱寺院を生むという汚点を残してでも別院を設立したのである。そうであるからにはそのアフターケアとして、教区民、離脱寺院の納得するような『時代が要望する教化センター』の内容を宗祖への報謝行の見本として示してほしい。

 それに基づき教区民もあるべき教化センターへの思いをのべて750回会に向けての取り組みのありかたをさぐりたいものと思います。

 ともかく別院は本願寺直轄寺院。住職は御門主である。ご門主の認可をへて宗会の議もへて別院の機能充実を訴えて頂きたいという声がアンケートの言葉ではなかったかと受け止める事であります。(小国組・善正寺住職)

飛雲閣ものがたり

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  • 作者: 荒木 経惟
  • 出版社/メーカー: 本願寺出版社
  • 発売日: 2005/06
  • メディア: 単行本


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