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編集後記 [2000年7月1日(第60号)]

◎かって自民党は、政教分離を建前に、創価学会・池田会長の国会尋問をも持ち出して公明党に対峙し、そして宗教法人法の改正を行った。それが今は連立政権を組んでいる。

○今回の森総理の「神の国」発言に対する各政党の反応も、宗教の尊厳性を基本にした政教分離・信教の自由の論議ではなく、単なる政争の具にしているにすぎない。

◎しかしこれを「真宗門徒の森総理」の発言という面から考える時、政治論評の次元ではすまされない大きな問題を私たちに提起している。

○先日の朝日新聞の記事がそれを抉摘している。森総理の地元の門徒は「森さんは家が代々そうだったから門徒になっているだけで、親鸞の思想がきちんと入っていない。もっとも、森発言は問題だ、と自覚した門徒がどれだけいるでしょうか。僧侶にも責任があります」と言い、大派の教学研究所長は「阿弥陀さまや親鸞聖人だけでなく、森さん自身にも申し訳ないという気持ちです。せっかくのご縁をいただきながら、真宗の教えが届いていなかったのだから。戦時中に神仏一体を教えもした教団の過去が精算されていない」等(要旨)と述べている。

◎23日は投票日。この機会に「私にとって」真宗の過去・現在・未来を考えたく、7月1日号を早めにお届けしました。

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