SSブログ

要望書(念仏者9条の会より) [イベント紹介]

 2014年6月9日

内閣総理大臣 安倍晋三 様
                   念仏者九条の会代表 信楽峻麿
                       
要 望 書

 私たち念仏者九条の会は、安倍首相が集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲を行わないことを求め、以下のことを要望いたします。

 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちに血を流させないでください。

 仏教の古い経典は教えています。「あたかも、母が己が独り子を命を賭けても護るように、そのように一切の生きとし生けるものどもに対しても、無量の慈しみのこころを起こすべし」と。
 これまで日本政府は憲法上の限界として、徴兵制、集団的自衛権の行使、海外派兵を違憲であるとし、非核三原則や武器輸出禁止三原則などを政策原則であるとして採用してきました。このことによりかろうじて日本は戦争に直接参加することなく、日本の若者たちに血を流させることをせずに済んできました。しかしながらいま武器輸出三原則を変更し、集団的自衛権の行使を容認しようとすることは、 日本が今後また戦争に参加し、若者たちにふたたび血を流させることにもつながります。
 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちに血を流させないでください。

 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちを殺さないでください。

 仏教の古い経典は教えています。「すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ」と。
 これまで政府は、憲法第9条のもとにおいて許容されている自衛権の行使は、日本を防衛するための必要最小限度の範囲にとどまるべきものであるとしてきました。そして自国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止しようとする集団的自衛権の行使はその範囲を超えるものであり、憲法上許されないものともしてきました。しかるにいま集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲をおこなおうとすることは、ふたたび日本の若者たちが他国のための戦争へと参加させられ、戦場で殺されてゆくことへともつながります。
 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちを殺さないでください。
 
 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちに殺させないでください。

 仏教の古い経典は教えています。「おのが敵に対しても慈しみを起こすべし。慈しみの心を以て遍満すべし。これは諸仏の教えなり」と。
 これまで世界において集団的自衛権が行使された例としては、アメリカなどによるベトナムでの戦争やソ連などワルシャワ条約機構によるチェコスロバキアへの軍事介入、またソ連によるアフガニスタンへの軍事介入などがあります。近くではアメリカ、イギリスなどによるアフガニスタン戦争やイラクでの戦争などがあります。これらはいずれも大国が他国へ軍事介入し、戦争を起こしてきたものであり、そのような大国による軍事行動を正当化するために集団的自衛権の行使も主張されてきました。いま日本が集団的自衛権の行使の容認をしようとするとき、ふたたび日本の若者たちがこのような大国による他国への軍事介入に参加させられ、他国の人々を殺してゆくことともなります。日本の若者たちは近代の日本がおこなった戦争で、これまで何度も他国の人々を殺させられてきました。
 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちに人を殺させないでください。

 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちを戦場に立たせないでください。

 仏教の古い経典は教えています。「国王は武力をもって大地を征服し、海辺に至るまでの地域を占有し、海のこなたでは満足せず、海の彼方までも求めるであろう」と。
 平和を求めるうえでの重要な概念のひとつに、「積極的平和」というものがあります。それは平和な世界を作るには戦争や紛争を起こしてはならず、さらには貧困や飢餓、差別や抑圧などの社会的不公正、経済的不平等おもなくしてゆかねばならない、とするものです。しかしながらいま安倍首相はこの「積極的平和」に「主義」を付け加えて「積極的平和主義」という言葉を作り、その言葉のもと集団的自衛権の行使を認め、他国とともに他国の戦争にすすんで日本が参加してゆく道筋をつけてゆこうとしています。「積極的平和主義」とは、「積極的平和」と似ていてもまったく方向が逆の内容を指している言葉です。このような恣意的に創作された言葉でもって、日本の若者たちを戦場に向かわせるようなことをすべきではありません。
 安倍首相、私たちの子どもたち孫たちを戦場に立たせないでください。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。